革財布の素材として最もポピュラーな革と言えば牛革です。
日本で一番使われている革で安心感があり格好良い牛革財布が沢山出ていますが、素材として普通過ぎてちょっと面白みがないというのも事実。
そこで、牛革財布以外の革財布では一体どの様な素材があってどの様なデザインの財布が出ているのだろうか?
今回は牛革以外の革財布ではとんな財布が存在しているのかを徹底的に詳しく紹介していきます!
牛革以外の革財布は何があるの?オススメを紹介!
牛革以外の革財布と聞いて思い浮かべるものとして代表的なのは「馬革財布」と「クロコダイル革財布」と言ったところでしょうか?
ほとんどの方がこの2つを思い浮かべると思います。
実は他にもまだまだ沢山の牛革以外の革財布は存在しますし、その革財布は非常に格好良く性能が良いです!
これから紹介するのは人とは違う素材の革財布を持ちたい、又は牛革以外の革財布に興味がある方にオススメしたい厳選した上質革財布です!
馬革(コードバン)の財布
最高級馬革コードバンはその圧倒的な透明感、ツヤ、高級感によって革財布というジャンルの中で大変人気があり「コードバンの財布」は憧れの存在となっている。
素材のコードバンは欧州のごく一部にいる少数の農耕馬からのみ取れるお尻の部分にある革で、希少性が高く入手が困難なことから「幻の革」とも言われている。
また、歴史上誰が発見したのか不明とされるミステリアスな革としても知られています。
強度は牛革の2倍とも3倍言われている強靭な革で、シミやキズに強く極めて長く使い込めて更に抜群の経年変化が起こり使い込む程にツヤが増して格好良くなっていく革財布が完成します。
キングオブレザーとも言われており牛革以外の革財布では見た目や使い勝手共に一番オススメの革財布です。
コードバンの財布は各ブランドで目玉シリーズとして出しておりますが、下記の記事では品質が高くコストパフォーマンスも良いブランドを厳選して紹介しています。
クロコダイルレザーの財布
牛革を含めてあらゆる革の中でも最高級とされており、クロコダイルレザーの美しい鱗(ウロコ)は圧倒的なインパクトと高級感を放ち、「皮革の宝石」と呼ばれています。
この革の凄いところは誰でも高級革財布だと認識するところ。
正直な話、最高級の牛革を使った財布でも革に詳しくない方が見たら他の財布と変わりませんが、クロコダイルレザーの革財布は男性でも女性でも、更には子供が見ても「高級革財布だ」と一目で認識してくれる!
各ブランドで個性が違うところも面白い部分で、例えばフランス産の最高級クロコダイルレザーを使用しているココマイスター(COCOMEISTER)では強い高級感と気品が漂う王道の財布を出している。
また、エキゾチックレザーの扱いに特化した専門工房レザック(LE’SAC)ではクロコダイルの最高峰ポロサス(スモールクロコ)をなんとイントレチャート(編み込み)にした大変お洒落なクロコダイル革財布を出しています。
他にもマットで渋いタイプ、威圧感タップリなタイプ、染色にこだわり美しさに特化したタイプなど豊富に出ています。
クロコダイル革財布は人気皮革のため偽物も多く出回っておりますので、信頼のあるブランドやメーカーから選ぶと安心です。
下記の参考記事で紹介している財布はどれも信頼出来る安心ブランド・メーカーですのでご参照下さい。
リザード(トカゲ革)の革財布
リザードは海外の大型の「トカゲの革」の事で特に有名なのはリザードの最高峰リングマークトカゲという、東南アジアに生息する体調2mにもなる大型トカゲの革。
クロコダイルレザーに比べて鱗の1つひとつが細かいため適度なインパクトが特徴。
そのため牛革のような普通の革では面白くない、でもインパクトの大きいクロコダイル革財布はちょっと持つのに躊躇してしまうという方にオススメなのがリザードの財布です。
更にクロコダイル革財布と同様に一目で高級財布だと認識してくれる強い高級感がありながらも比較的に安価という点も魅力!
リザードは鱗が1つひとつ小さいため縫製時に針が暴れてしまう事から、縫製技術が高いブランド・メーカーを選ばないと品質の低い財布を購入してしまう事になります。
下記の参考記事で紹介しているブランド・メーカーはどれも高い縫製技術を持っておりオススメです!
象革(エレファントレザー)の財布
世にも珍しい象の革(エレファントレザー)を使った革財布が実は存在します!
流通量が圧倒的に少なく限られたブランドしか展開していないため初めて聞いた方も多いと思います。
象革は独特のシボ(凹凸)を持つ個性的な表情をしており、象のイメージ通り力強く野性的な雰囲気を放つ革財布が完成します。
かなり高級品かと思いきや意外と安価で手に入る事、そして象革財布という多くの人が聞けば驚く話題性も魅力!
また、中には日本で高級オイルを使い上質に仕上げた「日本製の象革」オイルエレファントレザーを使った財布も存在します。
象革はアフリカ産の原皮を日本で上質なオイルを使い再度仕上げたオイルエレファントレザーなど意外と種類があります。
オススメの象革財布を特集しましたので下記の参考記事を御参照下さい。
鹿革(ディアスキン)の財布
現代で最もポピュラーな革は牛革ですが、昔は鹿革が最もポピュラーな革として愛されていました。
牛革に比べて性能が優れており、軽くて丈夫で水にも強く通気性に優れているため湿度の高い日本で使う財布の素材として最適な革と言えるのが鹿革です。
最大の特徴は劣化に対して非常に強く、革自体が劣化しにくいので長年お手入れ無しで使い込んでもいつまでも柔軟さを失わない。
東大寺正倉院に保管されている鹿革は千年前の代物ですが今でも色彩と柔軟性が維持されているのは有名な話。
牛革財布は数年間お手入れしないとすぐに色あせてしまい硬化してしまうが、鹿革財布はお手入れ無しでも色あせしにくく柔軟性も維持してくれます。
鹿革は昔は最もポピュラーな革でしたが、今は流通量が少ないため鹿革財布を取り扱っているブランドは大変少ないです。
オススメなのは伝統の絞り染めを施したyuhaku(ゆはく)の「shiboriシリーズ」か、百貨店バイヤーズ賞を2003年より連続受賞中の売れるブランドCYPRIS(キプリス)の「ディアスキンⅡシリーズ」です。
エイ革(ガルーシャ・スティングレイ)の財布
「牛は30年、エイは100年」と言われるほどの強い耐久性を誇り、別名ラッキーフィッシュと言われる幸運の魚「エイ」の革ガルーシャ(別名スティングレイ)を使った革財布。
他の革と違って象牙質・エナメル質で出来ているため固くて強度があり、汚れにくく傷にも強く磨けば磨くほどに輝きを増す!
まるでガラスビーズを散りばめた様な美しい見た目は海の宝石とも呼ばれる程!
日本では1000年前から刀の鞘などに使われてはいるもののまだ馴染みが少ないですが、アジア全体を見ると、開運UPの財布として人気が高く昔から財布へと仕立てている。
近年では非常に硬いガルーシャを柔軟に仕上げる技術が向上しましたが、元々ミシンの針が折れる程の強度を持つガルーシャは日本の職人は扱うのを嫌う傾向があるので日本ではまだまだ希少で珍しい財布です。
珍しいエイ革財布を仕立てているオススメブランドはタイを拠点に製造している日本ブランドBAHARI(バハリ)です。
ミリ単位で職人が正確に仕立てており、強度抜群のエイ革を100%生かした丈夫な財布を展開しています。
海のパワー溢れるデザインは大変お洒落でバリエーションも豊富。
ヘビ革(パイソンレザー)の財布
爬虫類皮革でクロコダイル、リザードの他にもう一つ忘れてはならないのが蛇革(パイソンレザー)です。
もちろんクロコダイルとリザード同様に高級レザーに分類されるため蛇革財布は必然的に高級革財布となります。
蛇革で最も有名なのはダイヤ型の斑紋が特徴のダイヤモンドパイソンと呼ばれる体長10mにもなる大蛇の革。
天然皮革のためダイヤ型の斑紋は同じものは2つとなく、偶然が生み出した美しい斑紋が楽しめる財布が完成します。
古来より日本では蛇の革は「繁栄」の象徴として財布に入れておくとお金が貯まると言われる縁起の良い革ですので、金運UPに効果があると言われている。
蛇革の独特の斑紋によって見た目のインパクトもかなり大きい!
蛇革財布でオススメなのはエキゾチックレザー専門工房レザック(LE’SAC)のパイソンシリーズで、下記の参考記事でも紹介しています。
一般的なパイソンレザー財布とは違いカモフラ柄(迷彩柄)がプリントされている唯一無二のお洒落なデザインで非常に格好良い!
山羊革(ゴートスキン・キッドスキン)の財布
緻密な繊維構造を持ち牛革に比べて薄くても高い強度と弾力性を持つ、高級ブランドで使われる素材としてはお馴染みの高級素材の山羊革(ゴートスキン・キッドスキン)。
更に山羊革は上品で柔らかい雰囲気と、摩擦とキズに強く耐久性があり型崩れしにくい、そしてお手入れも簡単という性質も持っているので高級革財布の素材として最適な素材です。
山羊革を使った財布は高級ブランドではお馴染みの素材だけあり、比較的見つけやすいと思います。
コスパや使い勝手に優れる山羊革を使った財布は下記の記事で特集していますのでご参照下さい。
豚革(ピッグスキン)の財布
牛革に次いでポピュラーな革は馬革ではな意外にも豚革です。
柔軟で通気性に優れており摩擦に強くて薄くても丈夫という高性能な実力を持っており、財布の素材としてもかなり優秀です!
しかし日本ではイメージの影響か評価が低く敬遠されてしまう革ですが、高級ブランドの本場ヨーロッパでは評価が高く人気の高級皮革として知られています。
財布として使われているだけでなく、その軽くて通気性に優れている特徴からジャケットやコートなど服の素材としてよく使われている。
実は日本で原皮から仕上げまで全てを日本産として製造出来る唯一の革で、豚革は基本日本製となります。
またMADE IN JAPANの豚革と言えば高品質な上質皮革として海外では高い評価を得ている。
日本では財布の裏地などに使われている事が多く、メイン素材として使われている財布は珍しいです。
優秀な性能を持つ財布が出来る豚革をメインに使っているブランドとしてオススメなのは、バガート(Baggart)という革製品を30年以上作り続けてきた老舗トラガブのプライベートブランドです。
女性デザイナーと女性革職人が仕立てるブランドで、渋い財布の中に遊び心のある外装ポケット付きの長財布と二つ折り財布を出しています。
オーストリッチレッグ(ダチョウの脚革)の財布
世界最大級の鳥ながら飛べないため走力がその分非常に優れているダチョウの脚の革!
羽が生えた後のクイールマークのあるダチョウ革オーストリッチよりも更に希少とされる、レッグ(脚)の名前が付くオーストリッチレッグを使った革財布です。
鳥の革と言うよりもまるでクロコダイルレザーの様なクールな見た目をしている。
オーストリッチレッグはそもそも縦×横が300mm×100mmしか採れない上に、アフリカを勇猛に走り回るダチョウの脚の革はキズが多く、品質条件を満たす部分は更に少量となるため非常に希少です!
革財布を展開しているのは女性の革職人兼デザイナーのブランドバガード(Baggart)で、オーストリッチレッグを外装全体と、内装に漆黒牛革とコンビで使用した二つ折り財布を展開しています!
まとめ
日本で最も普及している「キングオブポピュラーレザーの牛革」ではない、牛革以外をメインに使った革財布を紹介しました。
牛革よりも高級品として知られている馬革やクロコダイル革と言った認知度の高い革財布や、象革やエイ革と言った「本当にそんな革財布」があるの?と誰もが思う革財布まで幅広く紹介しています。
見た目も個性派揃いですが性能も格好良さも高級感も牛革以上のポテンシャルを持つ革ばかりですので、牛革以外の革財布を考えている方はぜひ使って見て下さい!
ちなみに無難なのはやっぱり馬革(コードバン)かなと思います、革好きの方には憧れの存在ですし自慢しやすい!
また経年変化も優秀なので楽しく使い込めます。
コメント